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構造生物学:RNAポリメラーゼIの構造と転写調節
Nature 502, 7473 doi: 10.1038/nature12712
RNAポリメラーゼ(Pol)IによるリボソームRNAの転写によりリボソーム生合成が開始され、真核細胞の増殖が調節される。出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)由来のPol I の2.8 Å分解能の結晶構造から、590キロダルトンのこの酵素の14サブユニット全てが明らかになり、Pol IIとの違いが示された。「expander」要素がDNA鋳型部位を占めており、巻きがほどけた架橋ヘリックスとともに、開いた活性中心の裂け目(クレフト)を安定化している。「connector」要素は、近接したポリメラーゼの裂け目に侵入して、不活性なポリメラーゼ二量体を安定化している。ポリメラーゼの「core」と「shelf」モジュールの収束運動による転写開始と裂け目の収縮を可能とするため、connectorとexpanderはPol Iの活性化中に解離する必要がある。ポリメラーゼの活性がない開いた状態と活性がある収縮した状態間の変換が、一般的に転写の基礎となっているらしい。調節因子は、RNA鎖の開始、伸長、校正、終止のための「複合」活性部位を含むcore–shelf界面を調節している可能性がある。

