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構造生物学:リボソームによる終止コドン読み取りの際に起こる特殊な塩基対形成
Nature 500, 7460 doi: 10.1038/nature12302
正常な翻訳の際には、3種類ある終止コドン(UGA、UAA、UAG)の1つに終結因子が結合すると、タンパク質合成が終了する。しかし、終止コドンの最初のウリジンをプソイドウリジン(Ψ)に変化させると、これらの終止コドンは転移RNA(tRNA)に効率よく認識されるようになり、読み飛ばされる。しかしこれには、本来的には許容されない2種類のプリン–プリン塩基対の形成が必要になる。今回我々は、A部位に位置するΨAG終止コドンにtRNASerのアンチコドンステムループが結合した状態にあるリボソーム30Sサブユニット複合体の結晶構造を3.1 Åの分解能で決定した。コドンの1番目の位置でのΨA塩基対に伴って、2番目、3番目の位置にもプリン–プリン塩基対が形成され、異例なワトソン・クリック/フーグスティーン配置をとっている。この構造から、リボソームの暗号解読中心に、非標準的な塩基対をも読み取れる、これまで想像もされなかった能力があることが明らかになった。

