Volume 490 Number 7421

Editorials

失われた信頼を回復するには、テキサスがん予防研究所は、トップから変わらねばならない。

Banish cronyism

doi: 10.1038/490446a

科学や環境に対する姿勢という点で、民主党オバマ候補のほうが共和党ロムニー候補に勝っている。

A vote for science

doi: 10.1038/490445a

イタリアの地震予知をめぐる科学者への有罪判決は、科学を嘲弄するものであり、科学界は強く抗議すべきだ。

Shock and law

doi: 10.1038/490446b

News

DNA-swap technology almost ready for fertility clinic

doi: 10.1038/nature.2012.11651

カナダ沖のサケ資源の増大を狙う海洋施肥計画に、激しい抗議が。

Ocean-fertilization project off Canada sparks furore

doi: 10.1038/490458a

米大統領候補者2人の科学研究に対する見解の違いが鮮明に。

High stakes for US science

doi: 10.1038/490453a

科学的発見を革新的な応用に結びつけようと、新たなクラウドソーシングサイトが。

Website pitches solutions in search of problems

doi: 10.1038/490457a

テキサス州のがん研究助成をめぐる混乱は、解決策が提示されたものの、疑問視する声も。

Texas cancer fund seeks fresh start

doi: 10.1038/490459a

バイオセキュリティー上の懸念から病原体の分類が変更されるが、H5N1鳥インフルエンザウイルス研究が厳しく制限されるおそれも。

Viral research faces clampdown

doi: 10.1038/490456a

News Features

毒物学:学習曲線

The learning curve

化学物質の中には、非常に量が少ない場合にかえって強い有害作用を示すものがある可能性がある。

doi: 10.1038/490462a

神経科学:政治と解剖

The anatomy of politics

遺伝子からホルモンレベルまで、さまざまな生物学的要因が、個人の政治行動に影響を及ぼしているのかもしれない。

doi: 10.1038/490466a

News & Views

がん:密度から運命を予測する

Cancer: Destiny from density p.490

乳房への脂肪と結合組織の集積を調節しているシグナル伝達タンパク質の1つが見つかったことは、マンモグラフィーで乳腺密度が高いことと乳がん発症リスクが関連する理由を説明する助けとなるかもしれない。また、このタンパク質は乳がんリスクを予測するマーカーとしても使えそうだ。

doi: 10.1038/490490a

地球科学:不安定化の兆候

Earth science: Signs of instability p.491

放出された天然ガスをトラップする化合物であるガスハイドレートの大洋堆積物中のプールが、予想よりも深いところにあることがわかった。これは、こうしたハイドレートが不安定化していて、ギガトン単位のメタンが放出される可能性があることを示唆している。

doi: 10.1038/490491a

構造生物学:活性化したペプチド受容体のスナップショット

Structural biology: Snapshot of an activated peptide receptor p.492

ペプチド受容体を標的とする治療薬の開発は難しい。このようなGタンパク質共役受容体の1つであるNTS1について、ペプチドを結合して活性化した状態の構造が得られたことは、よい出発点になると考えられる。

doi: 10.1038/nature11634

遺伝学:タンパク質の私的生活

Genetics: The inner life of proteins p.493

1つの変異が役立つものとなるか、有害なものとなるか、あるいは影響がないものになるかが、遺伝的背景によって決まることをエピスタシスという。定量的解析によって、エピスタシスが、タンパク質レベルでの進化を調節している主要な要因であることが明らかにされた。

doi: 10.1038/490493a

宇宙論:さまよう星からの近赤外線

Cosmology: Infrared light from wandering stars p.494

近赤外線波長の背景放射光が過剰に観察されることについて、1つの説明が提案された。その説では、銀河どうしの強大な衝突の際に親銀河の暗黒物質ハローに放り込まれた星を想定している。

doi: 10.1038/490494a

Articles

遺伝:イネゲノムの変異マップから栽培イネの起源が判明

A map of rice genome variation reveals the origin of cultivated rice p.497

doi: 10.1038/nature11532

免疫:BATF–IRF相互作用に仲介される代償的な樹状細胞発生

Compensatory dendritic cell development mediated by BATF–IRF interactions p.502

doi: 10.1038/nature11531

構造生物学:アゴニストが結合したニューロテンシン受容体の構造

Structure of the agonist-bound neurotensin receptor p.508

doi: 10.1038/nature11558

Letters

宇宙:銀河の拡散したハロー内部の光からの近赤外背景放射の異方性

Near-infrared background anisotropies from diffuse intrahalo light of galaxies p.514

doi: 10.1038/nature11474

物性:結晶塑性における準周期的な事象と自己組織化したアバランシェ振動子

Quasi-periodic events in crystal plasticity and the self-organized avalanche oscillator p.517

doi: 10.1038/nature11568

化学:非環状系におけるアルキンからの全炭素4級立体中心の形成

Forming all-carbon quaternary stereogenic centres in acyclic systems from alkynes p.522

doi: 10.1038/nature11569

気候:広範囲のガスハイドレートの不安定化を引き起こした近年のメキシコ湾流の変化

Recent changes to the Gulf Stream causing widespread gas hydrate destabilization p.527

doi: 10.1038/nature11528

地球:地球の希ガスの特徴の起源

The origin of the terrestrial noble-gas signature p.531

doi: 10.1038/nature11506

進化:エピスタシスは分子進化の主要な要因である

Epistasis as the primary factor in molecular evolution p.535

doi: 10.1038/nature11510

免疫:NLRC4のリン酸化はインフラマソーム活性化に必須である

Phosphorylation of NLRC4 is critical for inflammasome activation p.539

doi: 10.1038/nature11429

免疫:BATF–JUNはT細胞でIRF4が仲介する転写に重要である

BATF–JUN is critical for IRF4-mediated transcription in T cells p.543

doi: 10.1038/nature11530

細胞:ミトコンドリアの異常はショウジョウバエにおいてHippoシグナル伝達経路を介して非自律的な腫瘍プログレッションを推進する

Mitochondrial defect drives non-autonomous tumour progression through Hippo signalling in Drosophila p.547

doi: 10.1038/nature11452

生理:酸感受性イオンチャネルを標的とするブラックマンバ毒液ペプチドの鎮痛効果

Black mamba venom peptides target acid-sensing ion channels to abolish pain p.552

doi: 10.1038/nature11494

細胞:全ゲノム規模でのタンパク質間相互作用を構造に基づいて予測

Structure-based prediction of protein–protein interactions on a genome-wide scale p.556

doi: 10.1038/nature11503

発生:免疫グロブリンκ再構成のクローン的な対立遺伝子の運命づけ

Clonal allelic predetermination of immunoglobulin-κ rearrangement p.561

doi: 10.1038/nature11496

生化学:線虫由来の多剤輸送体P糖タンパク質の結晶構造

Crystal structure of the multidrug transporter P-glycoprotein from Caenorhabditis elegans p.566

doi: 10.1038/nature11448

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