Letter

植物:ELF4–ELF3–LUX複合体は概日時計と胚軸成長の日周制御とを結びつけている

Nature 475, 7356 doi: 10.1038/nature10182

概日時計は、環境条件の日周変化および季節的変化に対する適応的応答に必要である。日内周期下にあるシロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)では、光と概日時計とが相互作用して、胚軸細胞の伸長期が確実に黎明にピークとなるようにしている。今回我々は、植物の成長を直接的に調節するタンパク質複合体(evening complexと命名)を同定した。この複合体は、EARLY FLOWERING 3ELF3)、ELF4、および転写因子コード遺伝子LUX ARRHYTHMOLUX、別名PHYTOCLOCK 1)がコードするタンパク質群で構成されている。ELF3は、ELF4とLUXが複合体を形成するために必要十分であり、この複合体は、日周性の調節を受けて薄暮時に最大量となる。ELF3ELF4、およびLUXは、日周条件下で、PHYTOCHROME INTERACTING FACTOR 4PIF4)およびPIF5(別名PHYTOCHROME INTERACTING FACTOR 3-LIKE 6)がコードする成長促進転写因子の適切な発現に必要である。LUXは、in vivoで、この複合体をPIF4およびPIF5のプロモーターに差し向ける。PIF4PIF5の一方または両方の変異はELF4–ELF3–LUX複合体の喪失に対して優位であり、PIF4およびPIF5の調節がこの複合体の重要な機能の1つであることを示唆している。したがって、このevening complexは、薄暮時における胚軸成長概日制御の分子的基盤となっている。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度