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細胞:マウス繊維芽細胞からの機能的肝細胞様細胞の特定の因子による誘導

Nature 475, 7356 doi: 10.1038/nature10116

ドナーの肝臓に頼ることなく機能を備えた肝細胞を作製することは、再生医学および肝臓疾患の治療法候補として、大きな治療的関心を集めている。肝臓の分化誘導は、すでに胚性幹細胞または誘導多能性幹細胞を用いて達成されている。特に、患者自身の誘導多能性幹細胞から作製された肝細胞は、理論上は免疫拒絶の回避が可能と考えられる。しかし、誘導多能性幹細胞からの肝細胞の誘導は複雑な過程であり、改良された技術が出現すれば取って代わられることになるだろう。細胞系譜特異的な転写因子の過剰発現により、最終分化細胞がニューロン、心筋細胞、血液前駆細胞などの他の系譜に直接転換される。しかし、系譜転換した細胞が損傷組織をin vivoで修復できるかどうかは、いまだに明らかにされていない。今回我々は、Gata4、Hnf1αおよびFoxa3の導入とp19Arfの不活化により、マウス尾端繊維芽細胞から機能を備えた肝細胞様(iHep)細胞が直接誘導されることを明らかにする。iHep細胞は典型的な上皮型形態を示し、肝臓の遺伝子を発現し、肝細胞機能を有する。特に、フマリルアセト酢酸加水分解酵素欠失(Fah−/−)マウスに移植したiHep細胞は肝臓に生着し、肝臓機能の回復により移植を受けたほぼ半数のマウスが生き残った。我々の研究は、肝臓組織再構築および再生医療を目的として機能を備えた肝細胞様細胞を作り出す、新たな治療戦略を提供する。

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