Letter 進化:オルドビス紀のバージェス頁岩型動物相 2010年5月13日 Nature 465, 7295 doi: 10.1038/nature09038 バージェス頁岩を含め、カンブリア紀の有名な軟体性動物相は、カンブリア紀中期後半に化石記録から消滅し、その後、古生代の動物相が優勢となる。こうしたバージェス頁岩型動物相の消滅により、種々の代表的なカンブリア分類群の層位学的記録は少なくなっている。この減少の説明として考えられるものの1つは大量絶滅であるが、それよりも可能性が高いのは、以降の時代に類似の軟体性動物相が保存されなかったことの表れだとする考え方である。今回我々は、モロッコの下部および上部Fezouata累層(オルドビス紀前期)で、多様な軟体性動物群集を多数発見したことを報告する。これらの群集には、一般にカンブリア紀の特徴と考えられている、さまざまな注目すべきステムグループの形態が含まれている。バージェス頁岩型の生物相がカンブリア紀以降にも存続し、適切な層相が存在する場所に保存されていることが明らかになった。このFezouata生物相は、バージェス頁岩の生物群集とオルドビス紀の爆発的な生物多様化の初期段階とをつなぐものである。 Full Text PDF 目次へ戻る