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生理:ショウジョウバエにおける水の味覚の分子基盤

Nature 465, 7294 doi: 10.1038/nature09011

水の検知と水分摂取の調節は、動物が適切な浸透圧恒常性を維持するために必須である。ショウジョウバエ(Drosophila)などの昆虫は、外界の水供給源の認知を仲介する味覚感知ニューロンをもつが、水の味検知の基盤となる分子機構に関してはほとんどわかっていない。今回我々は、デジェネリン/上皮性ナトリウムチャネルファミリーのメンバーであるPPK28が、水に対する細胞応答および行動応答をもたらす浸透圧受容イオンチャネルであることを突き止めた。分子的および細胞学的研究、カルシウム画像化、電気生理学的手法により、ppk28が水感知ニューロンに発現し、ppk28を欠失させると水感受性が消失することを示す。さらに、ppk28を異所性発現させると、ハエの苦味感知味覚ニューロンが水感受性となり、異種細胞にppk28を発現させると低浸透圧液に対して感受性となる。以上の結果は、浸透圧感受性イオンチャネルと水の味検知および飲水行動を結びつけ、ほかの動物での水検知の分子基盤研究の枠組みを示す。

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