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医学:強い臨床効果をもつHCV NS5A阻害剤の化学遺伝学的方法による同定

Nature 465, 7294 doi: 10.1038/nature08960

C型肝炎ウイルス(HCV)慢性感染者の数は、世界中で2億人に達しつつあると見込まれている。現在の治療法は、ペグインターフェロンαとリバビリンの併用に頼っているが、この方法は耐容性が低く、遺伝子型1型のウイルスに感染している患者の場合には、持続的なウイルス応答が一般的に50%以下である。HCV治療のためのウイルスに直接作用する抗ウイルス薬の開発は、ウイルスの酵素であるNS3プロテアーゼとRNA依存性RNAポリメラーゼNS5Bの阻害剤におおむね集中してきた。本論文では、HCV NS5Aタンパク質の低分子阻害剤BMS-790052の特徴について述べる。BMS-790052は、細胞培養系で幅広い遺伝子型のHCVおよび遺伝子型2aのJFH-1株HCV感染性ウイルスを発現するレプリコンに対して、ピコモルのレベルで、50%有効濃度を示す。HCV慢性感染患者での第I相臨床試験では、BMS-790052の100 mgの単回投与により、投与後24時間で測定した平均ウイルス量が3.3 log10減少し、このレベルは遺伝子型1bのウイルスに感染した2人の患者では、さらに120時間維持された。投与前、投与後24時間および144時間の時点で採取したサンプルの遺伝子型解析から、観察された主な変異型HCVが、in vitroレプリコン実験系で同定されたアミノ酸置換をもつことが明らかになった。これらの結果は、酵素機能がよくわかっていないHCV NS5Aタンパク質の阻害剤を、ウイルス複製抑制法として初めて臨床評価したもので、これはHCV阻害剤の併用に基づく治療法の一部となる可能性がある。

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