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医学:マラリアのエフェクタータンパク質を宿主細胞へと向かわせるアスパルチルプロテアーゼ

Nature 463, 7281 doi: 10.1038/nature08728

熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)は重症のマラリアを引き起こし、感染赤血球内での原虫の増殖が発症に結びついている。宿主の反応を逃れて生き残るために、原虫は、周りを囲む寄生体胞膜の外へと数百種のエフェクタータンパク質を運び出して、赤血球を再構築する。搬出されるタンパク質の特徴の1つは、5つのアミノ酸からなるモチーフ(RxLxE/Q/D)をもつことで、これは未知のプロテアーゼの基質となる。本論文では、このモチーフの切断を行うタンパク質が、小胞体に存在するアスパルチルプロテアーゼのプラスメプシンV(PMV)であることを明らかにする。PMV切断により、積み荷タンパク質のアミノ末端にある搬出シグナル(xE/Q/D)が露出する。同じ成熟積み荷タンパク質で、N末端にシグナルペプチダーゼによって生じたxQをもつものを発現させても搬出されないことから、PMV活性が搬出に不可欠で、搬出に重要なほかの過程とかかわりがあることが明らかになった。赤血球中へのタンパク質搬出の役割を担うプロテアーゼが同定されたことで、この重症マラリアに対する治療介入の新しい標的が得られる。

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