Article 細胞:プラスメプシンVはマラリア原虫タンパク質の宿主赤血球への搬出を起こさせる 2010年2月4日 Nature 463, 7281 doi: 10.1038/nature08726 マラリア原虫は赤血球内での成長過程で、数百種のタンパク質を搬出して、宿主細胞を再構築する。この赤血球内寄生の影響を受ける主要な病原性機能には、栄養獲得、細胞接着や抗原性の変化が含まれる。搬出されるタンパク質は小胞体で合成され、保存されたモチーフ(PEXEL)のところで切断される。これによって、PTEX複合体とよばれATPが駆動するトランスロコンを介して、宿主細胞へのタンパク質の移行が可能になる。本論文では、哺乳類のプロセシング酵素であるBACEと低い相同性をもつ小胞体アスパルチルプロテアーゼであるプラスメプシンVが、PEXELモチーフを認識して、適切な部位でそれを切断することを報告する。この酵素は、原虫の生存に不可欠であり、また、酵素が機能するには小胞体内部になければならない。我々は、プラスメプシンVがPEXELプロテアーゼであり、抗マラリア薬開発に有用な酵素であると考える。 Full Text PDF 目次へ戻る