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遺伝:重症の若年性肥満に関連する大規模でまれな染色体欠失

Nature 463, 7281 doi: 10.1038/nature08689

肥満は遺伝性が高く、遺伝学的にさまざまに異なった疾患である。我々は、重症の若年性肥満の白人患者300人(そのうちの143人には発育遅延もみられた)で、コピー数多型の肥満への寄与について調べた。対照者7,366人と比較した場合、大規模(> 500キロベース)で、まれな(< 1%)欠失が、患者に有意に多くみられた(P < 0.001)。我々は、患者には頻発するが、対照者にはみられない、または非常に保有率の低い、まれなコピー数多型をいくつか同定した。5人の患者で、オーバーラップのみられる染色体16p11.2の欠失が同定され、7,366人の対照者の中でこれらの欠失がみられたのは2人であった(P < 5×10−5)。3人の患者で、この欠失は重症の肥満と共分離した。2人の患者は、16p11.2に、593キロベースにわたるより大きなde novo欠失を有しているが、この領域はこれまでに自閉症および精神遅滞との関連が示されている領域で、どちらの患者でも、重症の肥満に加えて軽度の発育遅延がみられた。重症の肥満のみがみられる患者1,062人からなる独立したサンプルでは、さらに2人の患者に、16p11.2のより小さい欠失がみられた。すべての16p11.2欠失が、いくつかの遺伝子を包含しているが、その中にSH2B1は必ず含まれている。SH2B1は、レプチンおよびインスリンシグナル伝達に関与することが知られている。欠失のある者は、肥満の程度とは比例しない過食と重度のインスリン抵抗性を示した。本論文では、コピー数多型がヒトの肥満の遺伝的構造に大きく寄与することを示す。

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