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細胞:細胞をiPS細胞へと再プログラム化する際の障害の1つは不死化により除去される

Nature 460, 7259 doi: 10.1038/nature08285

体細胞で特定の転写因子が過剰発現すると、再プログラム化されて誘導多能性幹(iPS)細胞になる。in vitroでの再プログラム化は、極めて効率が低く、その速度も遅いことから、iPS細胞の作製にはまれな現象がさらに必要であることが示唆される。しかし、こうした現象の性質と正体はまだよくわかっていない。我々は、マウスの初代繊維芽細胞のiPS細胞への再プログラム化能は、継代するに従い、またそれに伴う老化の開始によって、低下することに注目した。本論文では、自己複製能力の喪失が再プログラム化の障害になるという考えと一致して、内在性p19ArfCdkn2aとしても知られるInk4a/Arf遺伝子座にコードされる)タンパク質濃度が低い細胞および、Arf-Trp53経路の構成要素が欠損した不死化繊維芽細胞では、野生型細胞より、最大3倍の速度、顕著に高い効率で、iPS細胞コロニーが生じ、ほとんどすべての体細胞にiPS細胞形成能を賦与できることを示す。特に、通常は再プログラム化できない細胞亜集団で、Trp53p53としても知られる)の急性遺伝子除去により、iPS細胞形成能が救済されることは注目に値する。今回の結果より、不死性の獲得は、体細胞で多能性状態を確立する際の重要かつ律速的な段階であることがわかり、誘導多能性と腫瘍形成能との類似性が強調される。

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