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地球:インドにおける地下水枯渇の衛星による推定

Nature 460, 7258 doi: 10.1038/nature08238

地下水は、世界中の多くの地域で真水の主要な供給源となっている。一部の地域では、地下水に過度に依存しており、自然に補充されるよりも速く地下水を消費し、地下水面が絶え間なく低下する原因となっている。間接的な証拠から、北西インド地域はこれに当てはまることが示されているが、地下水の枯渇速度の地域別評価は行われていない。本論文では、NASAのGRACE(Gravity Recovery and Climate Experiment)衛星から得られた陸上の貯水量変化と、データ統合した水文モデル系から土壌水分変化をシミュレートした結果を用いて、インドのラジャスタン州、パンジャブ州、(デリーを含む)ハリヤナ州の全体で水位にして平均4.0±1.0 cm yr−1に相当する速度(17.7±4.5 km3 yr−1)で、地下水が枯渇していることを示す。2002年8月から2008年10月の調査期間中の地下水の枯渇は正味で109 km3の喪失に相当し、インドで最大の地表水貯蔵場所の容量の2倍になる。年間降水量は、この調査期間を通して標準に近く、またほかの陸上貯水要素(土壌水分、地表水、雪、氷河、バイオマス)は、観測された全体の水位の低下に大きく寄与しないことが立証されている。我々の観測記録はおおまかではあるが、得られた証拠からは、灌漑などの人為的な用途への供給源を維持できない地下水の消費が原因である可能性が高いことを示唆している。持続可能な地下水使用を確保するための対策がすぐ実施されなければ、この地域の居住者1億1,400万人について、農業生産の減少や飲料水不足などが起こり、大規模な社会経済的重圧が生じる可能性がある。

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