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免疫:CD14はNFATの活性化を介してLPS刺激後の樹状細胞の生活環を調節する

Nature 460, 7252 doi: 10.1038/nature08118

Toll様受容体(TLR)は、その性質が最もよく調べられているパターン認識受容体である。それぞれのTLRは、多様な組み合わせのアダプタータンパク質を動員することでシグナル伝達を開始させ、NF-κB(nuclear factor-κB)、AP-1(activation protein 1)やインターフェロン調節因子といったさまざまな転写因子の活性化をもたらす。インターロイキン2は、さまざまなパターン認識受容体アゴニストによる刺激の後にマウス樹状細胞によって産生される分子の1つである。T細胞受容体へのリガンド結合後のインターロイキン2産生に至る現象から類推すると、樹状細胞TLRの刺激は、Ca2+/カルシニューリンおよびNFAT(nuclear factor of activated T cells)経路の活性化を招くという可能性が十分考えられる。今回我々は、リポ多糖(LPS)を用いたマウス樹状細胞の刺激が、SrcファミリーキナーゼとホスホリパーゼCγ2の活性化、細胞外Ca2+の流入とカルシニューリン依存的なNFATの核内移行を誘導することを示す。この経路の始動はTLR4へのリガンド結合には依存せず、CD14だけに依存する。また、CD14を介したLPS誘導性のNFAT活性化が、最終分化した樹状細胞のアポトーシスによる細胞死(自己寛容の維持と自己免疫疾患の予防に不可欠な現象である)の誘発に必要であることも明らかにする。このため、in vivoでのこの経路の阻害は、樹状細胞の生存延長とT細胞を活性化能力の増強をもたらす。我々の知見は、樹状細胞でLPSにより誘発される分子シグナル伝達の新たな一面を明らかにし、また、NFAT活性化を介した樹状細胞の生活環調節という、CD14の新たな役割を突き止めた。敗血症や慢性心不全などの病気にCD14が関連していることから、CD14だけを介して活性化されるシグナル伝達経路の発見は、CD14機能の妨害を含む有望な治療法の開発に向けた重要な一歩となる。

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