Letter 宇宙:アーカイブデータから得た赤方偏移z ≈ 2のIIn型超新星 2009年7月9日 Nature 460, 7252 doi: 10.1038/nature08082 超新星は、Ia型超新星(白色矮星の熱核反応爆発)に対して赤方偏移z ≈ 1.7まで、そしてII型(星のコアの崩壊)に対してはz ≈ 0.7までが確認されている。IIn型サブクラスの超新星は、大質量星の明るいコア崩壊爆発であり、ほかのタイプと異なり、紫外線領域で非常に明るい。このことから、IIn型超新星は赤方偏移z ≈ 2以上のところで可視光観測により検出される可能性がある。さらに、星周物質と放出物質との相互作用では長寿命の強い輝線が生じるので、この輝線により爆発後の3〜5年間にわたって、z ≈ 2にこのタイプの爆発で生じた多くの事象を分光学的に確認することができる。我々は、z ≈ 2でこれらの特性を利用するために設計された方法を使い、赤方偏移z = 0.808、2.013、2.357に分光学的に確認された3つのIIn型超新星をアーカイブデータ中から検出したことを報告する。IIn型超新星は、高赤方偏移での大質量星の形成を直接検証する手段となるものである。これまで見つかった数は、近傍で観測された星の初期質量関数の予想値と一致しているが、低赤方偏移と高赤方偏移でのそれぞれ別の観測結果を説明するために提案された、進化する初期質量関数とは一致しない。 Full Text PDF 目次へ戻る