Letter 宇宙:銀河面X線リッジ放射の起源である分離した放射源 2009年4月30日 Nature 458, 7242 doi: 10.1038/nature07946 およそ25年前に発見された、数キロ電子ボルトより高いエネルギーをもつ、解像されていないX線放射は、銀河系円盤と一致している(銀河面リッジX線放射)ことが明らかにされた。この放射は、およそ108 Kの光学的に薄い熱プラズマの特徴であるスペクトルをもち、6.7 keVに顕著な鉄輝線を伴っている。しかし、銀河円盤の重力井戸は浅すぎて、そのような高温の星間物質を閉じ込めることはできない。それどころか、ガスの音速を超える毎秒数千キロメートルの速度で流出すると考えられる。エネルギーの損失を補充するためには 10 43erg s−1のエネルギー源が必要で、天の川銀河で考えられるすべてのエネルギー源の規模を数桁上回っている。また別の考え方は、高温のプラズマが多数の暗い天体に拘束されているというもので、これは最近X線や近赤外線で観測された表面輝度の分布に類似していることで裏付けられている(後者は銀河の星の分布をなぞっている)。本論文では、およそ6〜7 keVのエネルギーでは、外見的には希薄なX線放射の80パーセント以上が別個のX線源に解像され、それらのX線源はおそらく、降着を受けている白色矮星やコロナの活発な恒星である可能性が高いことを報告する。 Full Text PDF 目次へ戻る