Letter 宇宙:最も大質量の銀河の初期の集合 2009年4月2日 Nature 458, 7238 doi: 10.1038/nature07865 銀河は、初期宇宙における小さな密度ゆらぎとして始まり、in situでの星生成と階層的な合体過程によって成長する、と一般に考えられている。星は、ハローとよばれる、銀河に満たない大きさの構成要素の中で比較的迅速に形成が始まり、このハローが後に銀河へと集合する。しかし、この集合が正確にいつ起こるかということは、いくぶん議論の余地がある。本論文では、光を放射する最も明るい天体である、最も明るいクラスター銀河の約90億年前の恒星質量が、現在の恒星質量とそれほど異なっていないことを報告する。最も明るいクラスター銀河はビッグバン後、40億〜50億年でほぼ完全に集合し、このときまでに最終的な恒星質量の90パーセント以上になっている。我々のデータは、暗黒物質ハローの進化に関する最も大規模なシミュレーションに基づく最新の銀河形成モデルと矛盾する。これらのモデルは、最も明るいクラスター銀河の、ハッブル時間にわたる長期的な形成を示唆し、我々のサンプルによって明らかになった時期には、恒星質量のわずか22パーセントしか集合していない。今回の知見は、最も明るいクラスター銀河が長期にわたる階層的な集合ではなく、急速な成長をする初期段階を経たという新しい描像を示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る