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細胞:H2AXのチロシン脱リン酸化が、アポトーシスか生存かの決定を調整する

Nature 458, 7238 doi: 10.1038/nature07849

細胞は生死の決定が可能なために、遺伝毒性ストレスに応答したアポトーシスによる大量死を避けることができる。DNA修復とアポトーシスを制御する調節機構とシグナル伝達経路については詳しく解明されているが、DNAを修復して生存するか、アポトーシスで細胞死するかを最終的に選択する分子レベルの詳細な戦略については、十分に解明されていない。今回我々は、哺乳類胎仔の腎細胞において、プロテインチロシンホスファターゼの1つEYAが、遺伝毒性ストレスに応答したアポトーシスではなく、高効率のDNA修復の促進に関与していることを明らかにする。これは、EYAが、H2AXのカルボキシ末端のリン酸化チロシン(Y142)を損傷シグナルに依存して脱リン酸化することによる。この翻訳後修飾により、セリンリン酸化ヒストンH2AX(γ-H2AX)の尾部にDNA修復因子とアポトーシス促進因子のどちらを動員するかが決定され、それによってこのヒストンH2AXは、DNA損傷に対して修復/生存とアポトーシスのどちらの応答をするかを能動的に決定する因子として働く。哺乳類の臓器形成の際に、細胞の生存かアポトーシスかをリン酸化に依存して調節する機構が、これでもう1つ明らかになった。

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