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細胞:PRDM16は褐色脂肪/骨格筋のスイッチを調節する

Nature 454, 7207 doi: 10.1038/nature07182

褐色脂肪には、呼吸を脱共役させる特殊なプログラムによって、エネルギー消費を増大させ、また肥満を予防する働きがある。本論文では、in vivoでの発生運命地図を作製し、褐色脂肪細胞は、白色脂肪細胞とは異なり、これまで筋細胞系列でのみ発現されると考えられていた遺伝子Myf5を発現する前駆細胞から分化することを示す。さらに、転写調節因子PRDM16(PRD1-BF1-RIZ1 homologous domain containing 16)が、骨格筋芽細胞と褐色脂肪細胞との間で細胞の運命を決める二方向性のスイッチを制御することを明らかにする。褐色脂肪前駆細胞からPRDM16を欠失させると、褐色脂肪細胞の特徴を失い、筋細胞への分化が促される。逆に、筋芽細胞にPRDM16を異所性発現させると、褐色脂肪細胞への分化が誘導される。PRDM16は、PPAR-γ(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ)に結合し、転写機能を活性化して褐色脂肪生成を誘導する。さらに、Prdm16を欠失する褐色脂肪は、異常な形態を示し、産熱遺伝子の発現が低下して、筋特異的な遺伝子の発現が上昇する。今回の結果は、PRDM16は筋芽細胞マーカーを発現する前駆細胞を指定して褐色脂肪系列へと分化させるが、白色脂肪の発生には関与しないことを示すものである。

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