Letter 宇宙:NGC 1275中にあって可視領域の輝線を発するフィラメント構造の磁場による保持 2008年8月21日 Nature 454, 7207 doi: 10.1038/nature07169 巨大楕円銀河NGC 1275は、ペルセウス座銀河団の中心に位置していて、輝線を発するフィラメントが作る、よく知られている巨大な星雲状物質に取り囲まれており、これらのフィラメント状構造は108年以上の古さであるらしい。フィラメントは、銀河間の高温ガス中で浮力によって上昇し電波を放射する「バブル」によって銀河の中心部から引き出され、その後バブルは落下する。フィラメントは、中心の大質量ブラックホールからエネルギーを周囲のガスへと輸送するフィードバック過程の指標となる。フィラメントが、潮汐剪断力と周辺の極端に高温(4×107 K)のガスへの散逸に抵抗して安定化される機構はよくわかっていない。本論文では、フィラメント内の糸状構造を解像した観測結果について報告する。糸状構造の一部は、6 kpcにわたって延びているが、幅は70 pcに過ぎない。我々は、糸状構造中の磁場が周囲のガスと圧力平衡にあってフィラメントを安定化させ、それによって大質量の低温ガスが集積し、星形成を遅らせていると結論する。 Full Text PDF 目次へ戻る