Letter 遺伝:ショウジョウバエのヘアピンRNA経路は内在性低分子干渉RNAを生成する 2008年6月5日 Nature 453, 7196 doi: 10.1038/nature07015 マイクロRNAおよびPiwi関連RNAとは対照的に、低分子干渉RNA(siRNA)は、ショウジョウバエ(Drosophila)では宿主による遺伝子調節には重要でないように思われている。この考え方は、siRNAを生成する中核酵素Dicer-2または主要なsiRNAエフェクターであるArgonaute 2を欠損する変異体が生存でき、生殖能をもち、比較的正常な形態を保つという事実に基づいている。さらに、ショウジョウバエの内在性siRNAはまだ同定されていない。本論文では、長鎖ヘアピンRNA遺伝子(hpRNA)由来のsiRNAが、内在性の標的転写物を抑制できるSlicer複合体をプログラムすることを報告する。このショウジョウバエのhpRNA経路はハイブリッド機構で、標準的なRNA干渉因子(Dicer-2、CG12367として知られるHen1、およびArgonaute 2)と標準的なマイクロRNA因子(Loquacious)を結合させて約21ヌクレオチド長のsiRNAを生成する。これら新規の調節性RNAにより、低分子RNAの分類が予想外に複雑であることが明らかになり、ショウジョウバエが内在性RNA干渉という機構を使っていることの手がかりが得られた。 Full Text PDF 目次へ戻る