フェムト秒レーザーを気体中に集束して行う高調波発生は、コヒーレントな極端紫外(EUV)線を生成するためのよく知られた方法である。この非線形波長変換過程では、1013 W cm −2より強いパルス強度が必要になる。この強度は、フェムト秒レーザー発振器の出力だけでは直接到達できない。チャープパルス増幅では、タンデム接続した複数の再生および多重パス増幅器共振器を組み込んで、パルス強度がこの閾値を超えるようにできる。共振器内パルス増幅(パルス反復レートを減らさないように設計された)も長い共振器が必要になる。本論文では、余分な共振器は使わずに高調波発生を行う方法を実証する。これは、サファイア基板上の金からなる蝶ネクタイ形の金属ナノ構造で、共鳴プラズモンによって起こる局所的な電場増強の利用により実現する。我々の実験では、通常のフェムト秒発振器が放射する出力ビーム(ピークパワー100 kW、パルスエネルギー1.3 nJ、パルス幅10 fs)を、1011 W cm−2というパルス強度でこのナノ構造上に直接集束する。その増強因子は20 dBを超え、これは、アルゴンガスジェットの注入により最短47 nmのEUV波長を発生するには十分である。この方法は、最先端のリソグラフィーや高分解能の画像化に適用するラップトップサイズのEUV光源を構築する基盤となるだろう。