Letter 細胞:ショウジョウバエの内在性低分子干渉RNA経路 2008年6月5日 Nature 453, 7196 doi: 10.1038/nature07007 ショウジョウバエ(Drosophila)の内在性低分子RNAは、その生合成機序と、結合するArgonauteタンパク質によって分類される。マイクロRNAは広範に発現する約22ヌクレオチド長のRNAで、Drosha-PashaおよびDicer-1-Loquacious複合体の作用を介して、構造化した前駆体から生じる。これらのマイクロRNAは、Argonaute -1と結合して遺伝子発現を調節する。Piwiと相互作用するRNAは、別の種類の内在性低分子RNAであり、Piwiタンパク質と結合してトランスポゾンを抑制する。Piwiと相互作用するRNAは生殖腺に限定され、少なくとも一部はPiwiが触媒する切断によって一本鎖RNAから生じる。本論文では、生殖腺と体細胞組織の双方で、ショウジョウバエが第三の種類の低分子RNAである内在性低分子干渉RNAを産生することを示す。これらのRNAの産生にはDicer-2が必要だが、このRNAの一部はDicer-2の通常の結合相手であるR2D2ではなく、Loquaciousに選択的に依存する。内在性低分子干渉RNAは、集束した転写単位および構造化したゲノム遺伝子座の両方から組織特異的な様式で生じる。この種類のRNAは主にArgonaute -2と結合し、全般的にタンパク質コード遺伝子および可動性因子の双方を標的とする能力をもつ。本研究はショウジョウバエの低分子RNAのレパートリーを広げるものであり、この知見によって、既知の生合成機序と機能的役割によってつけられていた区別が不明瞭になった。 Full Text PDF 目次へ戻る