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核膜孔への結合が酵母の誘導性遺伝子の適当な発現量をもたらす

Nature 441, 7094 doi: 10.1038/nature04845

核の区画化は、それぞれ異なる核機能を促進すると考えられる微小環境を作り出す。出芽酵母では、テロメアや接合型遺伝子座などのサイレントクロマチンの領域は核膜においてクラスターを形成し、遺伝子抑制に適した区域を作っている。遺伝子転写は核周辺部で起こり、これは核膜孔複合体と遺伝子との結合によるものであるらしいことが、別の研究からも示されている。本論文では、グルコース炭素源を含まない培地で生育させてサブテロメアの遺伝子HXK1(hexokinase isoenzyme 1)の転写を活性化させると、この遺伝子の核膜孔への再局在化が起こることを報告する。この移動には、効率のよいメッセンジャーRNAプロセシングと核からの搬出に必須である3'末端非翻訳領域(UTR)を必要とし、このことは前出論文(p.770)と一致している。しかしながら、トランス活性化因子VP16のかかわる別経路でHXK1を活性化させると、この遺伝子座は核周辺部から離れ、ガラクトースによるHXK1の正常な誘導が停止した。また、核膜孔との結合を拮抗または促進させることでHXK1の局在化を妨害すると、転写量はそれぞれ低下または増大した。以上の結果から我々は、核内における位置が、適切な遺伝子発現量の決定に能動的な役割を果たしていると結論する。

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