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細胞:後期開始時における微小管動態の安定化が染色体分離を促す

Nature 433, 7022 doi: 10.1038/nature03240

染色体分離の構造的な基盤をなすのは、紡錘体の微小管である。中期の微小管動態は非常に不安定であり、染色体を「探して捕え」、紡錘体上に両極に分かれるように並べるのに、この不安定性が役立っていると考えられている。後期の開始時に、微小管は突然、より安定になるが、この微小管動態の変化がどのように調節されているのか、そしてこの変化が染色体分離が引き続き行われるのにどの程度重要かはわかっていない。今回我々は出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeを使って、後期開始時におけるホスファターゼCdc14の活性化が微小管の動的変化の抑制に必要であり、また活性化だけで十分に抑制が起こることを明らかにする。Cdc14は、姉妹染色分体の分離の引き金となる酵素セパラーゼによって活性化され、後期の開始と微小管の安定化とを結びつける。Cdc14活性がないのに姉妹染色分体が分離すると、微小管の動的に非常に不安定な状態がそのまま続き、紡錘体極への染色体の移動(後期A)と後期紡錘体の伸長(後期B)の両方の異常に通じる。Cdc14は後期紡錘体への微小管安定化タンパク質の移動を促す。また、微小管の代謝回転の抑制にも、後期Aの正常な進行にも、動原体成分Ask1の脱リン酸化が役割を果たしている。

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