Letter 化石:恐竜の幼体を常食とした中生代の大型哺乳類 2005年1月13日 Nature 433, 7022 doi: 10.1038/nature03102 中生代の哺乳類の姿は一般的にトガリネズミやラットほどの大きさで、主として食虫性、そしておそらく夜行性で恐竜の陰に隠れた存在として描かれる。実質的に完全な遺体化石があり知られるうちで最大の中生代哺乳類は、中国遼寧省の白亜紀前期層から出土した三錐歯類哺乳類の一種Repenomamus robustusである。R. robustusの成体はキタオポッサムほどの大きさだった。今回我々は、頭骨および関節のつながった状態の体幹・体肢骨の大部分を備えた骨格化石により、Repenomamus属の新種を報告する。この新種は頭骨の長さがR. robustusより50%大きい。さらに、R. robustusの骨格化石に付随した胃内容物には、角竜類恐竜であるプシッタコサウルスの幼体化石が見られた。これらの発見は、三錐歯類哺乳類の一部は肉食性であって幼若な恐竜などの小型脊椎動物を常食にしていたことを直接示す初の証拠となり、また、中生代哺乳類の体サイズの幅は従来考えられていたより大きかったことも示している。中生代の哺乳類は多様なニッチを占め、おそらく一部の大型哺乳類は恐竜と、食物や縄張りを奪い合っていたと我々は考えている。 Full Text PDF 目次へ戻る