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遺伝:アーバスキュラー菌根菌の少ない遺伝子コピー数は遺伝的に異なる核が受け継がれることを示している

Nature 433, 7022 doi: 10.1038/nature03069

アーバスキュラー菌根菌(AMF)は太古から存在する無性生殖を行う生物で、大半の植物種と共生関係にあって植物の栄養摂取を高め、植物多様性を増大している。しかし、真核生物である共生体あるいは古代の無性生殖を行っていた生物のゲノムの進化や構成については不明な点が多い。AMFの1種がヘテロカリオンである(すなわち遺伝子型の異なる核の集団を含む)ことは直接的証拠から明らかになっている。しかし、AMFで遺伝的変動が世代から世代へと受け継がれるのは、単に染色体セットを複数有する(高次倍数性)ためであると考えられてきた。本論文では、以前に報告されたPol様配列中の遺伝的変動について、これが世代から世代へと受け継がれるのは、高次倍数性あるいは反復型の遺伝子重複によっているとは考えられないことを報告する。今回の結果は、AMFの核相互の間にかなりの遺伝的相違が存在することを示す今までで最も明瞭な証拠である。また、核のDNA含量が非常に多いAMFでも半数体であることを示す。進化論の基盤となる原理は、個体はゲノムの全体または半分を子孫に伝えるというものである。したがってAMFに多数のゲノムが集団として共存することと、こうしたゲノムが次世代へ伝達されることは、ゲノム進化を理解する上で極めて重要である。

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