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物理:フェルミ気体からの分子ボース‐アインシュタイン凝縮体の出現

Nature 426, 6966 doi: 10.1038/nature02199

金属の超伝導と似たフェルミ粒子型原子の希薄気体で超流動を実現することは、極低温気体研究の長年にわたる目標となっている。このようなフェルミ粒子型超流体では、相互作用の強さを調節することで、バーディーン‐クーパー‐シュリーファー(BCS)型超流体(運動量空間上での原子対)と、空間的に局在した原子対からなるボース‐アインシュタイン凝縮体(BEC)という二つの極限の間を連続的に移行できるはずである。このようなBCS型超流動とBEC極限との間のクロスオーバーは、一つには高温超伝導体の発見がきっかけとなって理論研究の面から興味が持たれてきた。原子フェルミ気体の実験では、超流動はまだ実証されていない。しかし、局所フェルミ粒子対からなる長い寿命の分子は可逆的に生成されている。本論文では、極低温の原子フェルミ気体の相互作用の強さを調節するだけで生成される分子ボース‐アインシュタイン凝縮体を直接観察した結果について報告する。この物質状態は予言されていたBCS‐BEC連続体の一つの典型的な例となっている。

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