Letter 細胞:eIF6 (p27BBP)の60Sサブユニットからの解離により可能となる80Sリボソームの形成 2003年12月4日 Nature 426, 6966 doi: 10.1038/nature02160 80Sリボソームの形成には、40Sサブユニット上における開始複合体の形成によって誘導される、40Sサブユニットと60Sサブユニットの結合が必要である。これは翻訳の律速段階であり、外部刺激と細胞の状態に依存する。本論文では、60SサブユニットがeIF6 (p27BBPとも呼ばれる)を解離することで活性化されることを報告する。eIF6は細胞質において遊離状態の60Sと結合するが80Sとは結合しない。また細胞質でeIF6は活性化プロテインキナーゼC (PKC)の受容体であるRACK1と相互作用する。RACK1は、翻訳中のリボソームの主要な成分で、数多くのPKCを結合する。60SサブユニットにeIF6が結合した状態では、用量依存的な翻訳抑制と80Sリボソームの形成障害が起こるが、これらはRACK1の発現、およびPKC刺激によってin vivoおよびin vitroで逆転する。PKCの刺激によりeIF6はリン酸化され、またeIF6のカルボキシ末端のセリン残基に変異を導入すると、RACK1/PKCによる翻訳救済がみられなくなった。eIF6の解離はサブユニットの結合を調節し、RACK1はPKCシグナル伝達系とリボソームの活性化を物理的および機能的に結びつけていると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る