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細胞:孔辺細胞にあって細胞外Ca2+感知に関わる細胞表面受容体

Nature 425, 6954 doi: 10.1038/nature01932

細胞外Ca2+(Cao2+)は、動植物のさまざまな生理的過程、また発生過程で必要とされている。植物は、Cao2+濃度の変化に応じて細胞内のCa2+含量を相対的に一定に保っており、Ca2+の恒常性を維持する厳密な調節機構の存在がうかがわれる。しかし、植物がCao2+の状態を監視する機構、またCao2+を感知する受容体の存在の有無については、ほとんど解明されていない。気孔の閉鎖は孔辺細胞の細胞質Ca2+([Ca2+]i)濃度の上昇によって誘導されるが、Cao2+が孔辺細胞におよぼす影響は、Cao2+感知機構の手がかりとなる。今回我々は、哺乳類細胞での機能スクリーニング検査により、シロイヌナズナのCa2+感知受容体CASをコードする相補的DNAクローンを単離した。CASは細胞膜に局在し、低親和性/高容量のCa2+結合特性を示し、Cao2+が誘発する[Ca2+]i上昇に関わっている。CASは、孔辺細胞を含む苗条で主として発現される。CASを抑制すると孔辺細胞におけるCao2+シグナル伝達が阻害され、Ca2+欠乏に応じて起こる抽薹(種子形成への移行の際の急激な伸長)がうまく行われなくなる。このようにCASは、植物における主要なCao2+信号変換器であると考えられる。

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