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分類学:核のDNA配列が明らかにする古代モアの種数範囲

Nature 425, 6954 doi: 10.1038/nature01838

古代DNAの研究には、複数コピー存在するミトコンドリアDNA配列が利用されるのが普通である。その主な理由は、半化石材料から単一遺伝子座の核遺伝子を回収するのは困難だからで、これが古生物DNA研究の制約となっていた。今回我々は、単一遺伝子座の核DNAマーカーを単離して、絶滅したモア115個体の性別を判定し、ミトコンドリアDNAの系統発生学的研究と組み合わせて、モア分類群の具体的な位置づけについての矛盾し合う仮説を検証した。モアは大型の平胸類で、種内でも種間でも、大きさに極端な差がある。一部の分類群については、この大きさの違いは性的二形によるものと考えられていたが、他の分類群については、種の違いによるものとされていた。今回の結果で、モアは雌が大きい極端な性的二形を特徴とすることが明らかになり、モアの種の数を明確にすることができた。たとえば、オオモア属(Dinornis)の3つの「種」と考えられていたものが、2つの単系統群でできていたことがわかり、これらの「種」のうち2つは、一方の性の個体だけで構成されていたこともわかった。また今回の研究で、古代材料からも単一遺伝子座の核DNA配列が確実に回収できることもはっきりした。

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