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進化:人工授精によって明らかになった交尾後の方向性性選択

Nature 421, 6921 doi: 10.1038/nature01367

交尾後性選択は、異なる雄の精子が授精をめぐって競争する精子競争と、雌が特定の雄の精子を使うようにバイアスをかける隠れたフィーメイルチョイス(cryptic female choice)からなる。この2つの過程には、方向性性選択の作用因子として強い関心が寄せられているにもかかわらず、魅力的な雄の成功を、授精後にのみ起こる事象に起因すると考えている研究は数少ない。これは、授精前と授精後の性選択エピソードの相互作用が、父系の変動の大きな原因となることがあるためである。しかし人工授精を行うことで、この問題は回避される。というのは人工授精の場合、雌による雄の質の認識に帰される雄の授精成功率の変動、ならびに交尾の順序および競合する雄の精子の相対的寄与度をコントロールできるからである。今回、グッピーを対象に人工授精を行ったところ、2匹の雄に由来する同数の精子が授精をめぐって競争する場合、相対的に色が鮮やかな個体の方が、それほど華やかでない個体と比べて父親になる確率が高いことがわかった。この結果は、交尾前に雌が示す配偶相手に対する好みが、交尾後に起こる生理的レベルの過程だけによって強化され得ることを意味する。今回の解析から、比較的小さな個体が精子競争で利益を得ることもわかった。これは、精子競争能力と身体成長との間にトレードオフ関係がある可能性を示唆している。

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