Letter

宇宙:宇宙初期のクェーサー周辺における宇宙的ガス流入によるスペクトル特性

Nature 421, 6921 doi: 10.1038/nature01330

最近の観測は、ビッグバンのわずか10億年後に、すでに宇宙は、超大質量ブラックホールへのガス流入をエネルギー源とする明るいクェーサーで照らされたことを示している。これら初期ブラックホールの質量は、光度から、太陽質量(M)の109倍より大きいと推測されるが、そのことを理論的に説明するのは困難である。近傍のクェーサーのような、初期の天体は、大質量の母銀河中心部のコア中で形成された可能性がある。もし、近傍の大銀河のように、母銀河が暗黒物質の大質量(>1012M)ハローの内側で重力によって集積したとするならば、大質量の母銀河の形成は説明され得る。これらの大質量の母銀河、あるいはその周辺にあるハローの存在に関する観測的証拠は、これまでなかった。本論文では、それぞれのハローを取り巻く宇宙ガスがその強い引力に反応するに違いなく、そのようなところでは、流入している水素による吸収線が、特有なスペクトル特性を形成することを示した。その特性は、最近のデータに見られる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度