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発生:前後軸形成と上皮細胞極性形成におけるショウジョウバエLKB1の役割

Nature 421, 6921 doi: 10.1038/nature01296

二つのキナーゼPAR-4とPAR-1は、線虫Caenorhabditis elegansにおいて前後軸形成に必須である。また、PAR-1はショウジョウバエDrosophilaにおいても前後軸決定に必要とされる。本論文で我々は、ショウジョウバエのpar-4相同遺伝子lkb1が卵母細胞の初期の前後極性形成と、胚の前後軸を決定する卵母細胞の細胞内骨格の極性再編成に必要であることを示す。in vitroではLKB1はPAR-1によりリン酸化され、またLKB1の過剰発現はpar-1表現型を部分的に回復させる。したがって、これら2つのキナーゼはショウジョウバエと線虫では、軸形成の保存された経路で機能している。またlkb1変異体クローンでは上皮細胞の頂端基底極性が失われることから、細胞の極性形成に普遍的な役割があることが示唆される。ヒトの相同遺伝子LKB1は、ポイツ=ジェガーズ症候群で変異がみられる遺伝子だが、プレニル化とプロテインキナーゼAによるリン酸化により制御されている。我々はプロテインキナーゼAがショウジョウバエLKB1上の活性に重要な保存された部位をリン酸化することを明らかにした。つまり、ショウジョウバエとヒトのLKB1は機能的にも相同であると考えられ、細胞極性の消失がポイツ=ジェガーズ症候群の患者での腫瘍形成の一因であることが示唆される。

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