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視覚:動きの干渉性と相関しない皮質MT野ニューロンの発火同期性

Nature 421, 6921 doi: 10.1038/nature01285

自然の光景の中には様々な視覚対象が散乱している。知覚と実物とが一致するならば、対象の個々の特徴は、何らかの方法で選択的に関連づけられて(あるいは「結びつけられて」)いるはずである。最近、神経生理学的な証拠から「同時性による結びつき」仮説が提唱されている。これは、同一の対象の複数の特徴によって活動するニューロンは同時に発火し、別々の対象の特徴によって活動するニューロンは同期しない、という仮説である。動く格子パターンは、この考えを検証する直截的な方法として利用できる。見かけ上の透明度を適切に変化させることで、格子パターンをつくる2つの成分は、一様に動く単一面上の部分として見えたり、異なる動きをする二つの面上にあるように見えたりする。このような干渉性または非干渉性の格子パターンを、覚醒下で注視を行っているサルに見せたとき、MT野のニューロン群がどのような方向選択特異性や同時発火性を示すかを検討した。その結果、方向選択特異性と知覚上の干渉性との間には強い相関が見られ、従来の研究結果と一致した。しかし、刺激依存的な同期的発火があるにもかかわらず、干渉性格子が誘発する同期的発火は、非干渉性格子が誘発する同期的発火より有意に少なかった。したがって、MT野がこの種の動く刺激を受けたときに関しては、同時性による結びつきという仮説は支持されない。

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