Letter

材料:多層カーボンナノチューブからの高輝度電子線

Nature 420, 6914 doi: 10.1038/nature01233

カーボンナノチューブは非常に固い構造をもつ電子源として働きうるため、高分解能電子線機器における点電子源としての使用に特に興味がもたれている。そのような応用の際に重要ないくつかの要請(安定な放出電流と長寿命)に対して、有望な結果が報告されてきた。これらの機器の分解能には電子源の2つのパラメーターが影響する。放出電子のエネルギー幅と、角電流密度と仮想線源のサイズに依存する還元輝度(reduced brightness)と呼ばれるパラメーターである。数人の著者が電子放出の際の低いエネルギー幅を観測している。今回我々は還元輝度を測定し、その値が現在の電子顕微鏡の電子源より10倍以上大きいことを見いだした。さらに、個々の多層カーボンナノチューブが電流の大半を単一の細いビームとして放出することを示す。これらの結果から、カーボンナノチューブ電子源は高分解能電子線機器の性能を大きく向上させると期待される。

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