Letter 気候:過去300年にわたる北太平洋域の気候変動 2002年11月28日 Nature 420, 6914 doi: 10.1038/nature01229 計器を用いて測定された気候の記録が得られるのは比較的短期間であることが気候変動の研究を制約しており、そのため、代用データを使って記録を過去に向かって遡ることが不可欠である。太平洋北米パターンや太平洋10年スケール振動のような、気候変動の主要なパターンをはっきりさせるのに十分に良質で空間的解像度の高い大気のデータが得られるのは、1940年代末以降に過ぎない。本論文では、北米北西部にあるローガン山から得られた海面高度5,340m地点における氷の柱状試料による301年間の雪の堆積記録について報告する。この記録の特徴は、計器によるデータがある期間について、太平洋北米パターンと高い相関を示していることである。我々の記録は、時間的に遡って、小氷期の終結段階から過去1,000年間でもっとも暖かい10年間に至る期間をカバーしている。我々は、19世紀半ば以降雪の堆積量が増加し、それが加速する傾向を見いだした。この傾向は、北米北西地域における温暖化と並行しており、この温暖化は太平洋北米パターンおよび太平洋10年スケール振動の両者の経年変化と相関している。 Full Text PDF 目次へ戻る