Letter

宇宙:初期銀河から存在する星

Nature 419, 6910 doi: 10.1038/nature01142

ほとんど金属が含まれていない星(金属欠乏星)の化学組成は、形成されたときのガスの組成を大きく反映している。これらの古い星は、星の形成史と、初期宇宙の元素合成についての重要な手掛かりをもたらし、太陽近傍に存在する時代の遺物であるか、さもなければ非常に大きな赤方偏移でのみ観測される。もし、まったく金属が含まれていない星(「種族III」)を見つけることができれば、ビッグバン時代からの原始ガスに関する直接的な研究を可能にする。そのような星を以前探査したところ、太陽の鉄存在率の1万分の1未満の星を発見できなかったため、低質量星は、ある臨界鉄存在率を超えるガス雲から形成された、という示唆を導いた。本論文では、太陽の鉄存在率の20万分の1という低い値をもつ低質量星の発見を報告する。この発見は、種族IIIの星がまだ存在しうる、つまり、最初の星の種族も、寿命の長い低質量星を含んでいたということを示唆する。以前、それらの天体の発見に失敗したのは、観測上の選択効果によるものかもしれない。

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