Letter 地球:シャッターコーンの原因となる巨大な地球外物質の衝突による動的破壊 2002年7月18日 Nature 418, 6895 doi: 10.1038/nature00903 彗星や隕石による大規模な衝突は莫大な量のエネルギーを放出して周囲の岩石を蒸発させ、溶かし、そして破砕する。そのような衝突現象の際立った特徴は、「シャッターコーン」と呼ばれる階層状の条線構造を持つ変形した岩石が存在することである。そのような特徴は、大きな物体が衝突した明白な痕跡として長い間用いられてきたが、シャッターコーンが形成される過程については謎のままだった。ここでは、シャッターコーンの特徴である条線は、破壊前面に沿って伝播する非線形波(前面波)の結果として自然に形成されることを示す。これにより、衝突地点から遠ざかるにつれて条線の角度が系統的に増大するという観測結果が説明できる。さまざまな大きさにわたる網目状のシャッターコーンは、衝突で生成された初期衝撃波によってもたらされた膨大なエネルギーにより生じた、破壊前面の階層的な分岐の結果と理解することができる。ケントランドとブレデフォート衝突跡における現地測定調査は我々の理論に基づく定量的な予測を支持している。この測定結果は、衝突跡近傍におけるシャッターコーンはほぼ母岩のレイリー波速度で伝播した破壊によって形成され、一方、観測された中で最も遠いシャッターコーン(衝突跡から約40km)はより遅い速度で動く破壊前面から形成されたことを示している。これらの結果は、衝突の力学過程はもちろん、突然極端に大きいエネルギーが流れ込んだときの固体におけるエネルギー散逸機構にも見通しを与えている。 Full Text PDF 目次へ戻る