Letter 宇宙:活動銀河核から発生する高温プラズマの泡はクーリングフロー銀河団の熱源と考えられる 2002年7月18日 Nature 418, 6895 doi: 10.1038/nature00857 銀河団には、X線を放射する高温プラズマが充満している。このX線の表面輝度のピーク値は、銀河団の中心付近にあることが多く、そこはプラズマのエントロピーが減少する地点でもある。このことが、「冷却流」すなわちプラズマがエネルギーの放射によって冷却され、銀河団の中心部に落下していく過程の証拠とされてきた。この冷却されたプラズマは、予測よりも著しく少ないことが明らかにされ、その質量降着率が予想よりかなり低いことが示されている。しかし、冷却流を伴うほとんどの銀河団は、中心に活動銀河核も有している。これらの活動銀河核では、高温プラズマの大きな泡を膨張させることが可能で、この泡はその後、銀河団の「大気」中を上昇し、その結果として、冷却されつつあったプラズマを撹拌し、エネルギーを加えている。本論文では、浮力をもったバブルが、銀河団内部領域でのプラズマ冷却時間を延長し、低温プラズマの降着を著しく減少させることを示す、高解像度の流体力学シミュレーションについて報告する。 Full Text PDF 目次へ戻る