Letter 生化学:Gαサブユニットによるヌクレオチド遊離をGoLocoが抑制する際に必須のタンパク質構造 2002年4月25日 Nature 416, 6883 doi: 10.1038/416878a ヘテロ3量体Gタンパク質は細胞表面受容体と結合しており、細胞外からのシグナルの伝達に欠かせない役割を果たしている。GαサブユニットがGTPと結合して活性化されると、GαはGβγサブユニットと解離し、エフェクターとして働くタンパク質と結合してシグナル伝達を行う。19個のアミノ酸からなるGoLocoと呼ばれるモチーフをもつ調節タンパク質は、Gαタンパク質と結合し、Gαが活性化されていない状態でもGタンパク質を解離状態に保つことが知られている。本論文では、Gタンパク質型シグナル伝達タンパク質調節体であるRGS14に含まれるGoLoco領域と結合したGαi1-GDPの結晶構造を解析した結果明らかになった、GoLoco活性に必要な構造的要因について報告する。GoLocoモチーフとGαタンパク質の間の接触で重要と考えられるものを列挙するが、その中にはGoLocoモチーフ内にある非常によく保存されている配列であるAsp/Glu-Gln-Argという3つ組残基部分がGαタンパク質のヌクレオチド結合ポケットに入り込み、GDPのα位とβ位のリン酸と直接結合している構造が含まれる。このGoLoco-Gαi1複合体の構造的特徴と、ドメイン交換実験から得られた結果を総合すると、Gαのへリックス構造だけからなるドメインとGoLoco領域のカルボキシ末端側アミノ酸残基が、GoLocoとGαの相互作用の特異性を調節していると考えられた。 Full Text PDF 目次へ戻る