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生理:K-Cl共輸送体Kcc4を欠損したマウスに起こる聴覚喪失と腎尿細管アシドーシス

Nature 416, 6883 doi: 10.1038/416874a

聴覚では、感覚有毛細胞の頂部細胞膜が、高K+濃度液中に浸っていることが重要である。頂部の機械刺激受容チャネルを通って有毛細胞内に流入したK+イオンは、血管条に輸送され、蝸牛管に向かって分泌される。K+が外有毛細胞から流出していく経路はKCNQ4というK+チャネルである可能性が高く、そのあと支持細胞であるダイテルス細胞と繊維細胞との間をつないでいるギャップ結合システムによって輸送され、血管条に戻される。今回、K+/Cl-(K-Cl)共輸送体であるKcc4(Slc12a7にコードされている)を欠損したマウスを作出したところ、聴覚が始まると有毛細胞が急速に変性するために、聴覚が失われることがわかった。成熟したコルチ器官では、Kcc4は外有毛細胞および内有毛細胞の支持細胞に局在している。これらの結果は、Kcc4が外有毛細胞を出たK+イオンを支持細胞であるダイテルス細胞に吸い上げて、K+イオンはそこからギャップ結合経路へ入ることで、K+イオンの循環にとって重要な役割を果たしていることを示唆している。ヒトでのある種の遺伝的症候群と同じように、Kcc4欠損マウスの聴覚喪失は腎尿細管アシドーシスを伴う。これはおそらく、遠位ネフロンで酸を分泌しているα間在細胞の側基底膜を介してのCl-循環に障害を生じるためと思われる。

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