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細胞:メラノサイト幹細胞の運命の決定にニッチが果たす主要な役割

Nature 416, 6883 doi: 10.1038/416854a

幹細胞は、自己再生能力と分化細胞形成能力をあわせもつ細胞で、ニッチと呼ばれる特殊な環境で維持されると考えられている。しかし、大部分の幹細胞系では、ニッチの位置すらほとんどわかっていない。毛嚢のメラノサイト(色素細胞)は、毛髪再生周期と密接に連動しながら増殖、分化する。ここでは、毛嚢の脱落しない部分の下部に、毛周期の全段階にわたってメラノサイト系列の幹細胞が存在することを、Dct-lacZトランスジェニックマウスを使って明らかにしたので報告する。未成熟であり、細胞周期の進行が遅く、自己再生能力をもち、成長期(毛嚢が成長する時期)初期に活性化するとあらゆる子孫を生じる能力を示すという幹細胞の条件を満たすのは、毛嚢下部のこの領域に存在するこの集団だけである。K14-steel factorトランスジェニックマウス色素再沈着モデルを用いた研究で、増殖している幹細胞の一部はこのニッチ外へと移動でき、空いているニッチに入って幹細胞の機能を果たすのに十分な自己再生能力を保つ事がわかった。これらのデータは、メラノサイト系幹細胞の子孫の運命決定に、このニッチが重要な役割を果たすことを示している。

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