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生態:池の食物網における種の豊富さと種構成が生態系にもたらす影響

Nature 416, 6883 doi: 10.1038/416837a

生態系に生物多様性が及ぼす影響をめぐって現在もたれている懸念を解消するには、種数の変化と種構成の変化が個々に及ぼす影響を明らかにする必要がある。近年の研究で、常にではないものの多くの場合、単一の栄養段階内の種の豊富さ(種数)が増すと一次生産力が飽和状態に至ることが示されている。しかし、こうしたパターンを解釈する際には、生物多様性の変動が種構成の変化と必ず連動していること(同一性)、そして、生物多様性の変化はしばしば複数の栄養段階にわたって生ずることを、いかなる場合も考慮すべきである。今回、中規模生態系で、池の食物網で複数の栄養段階にわたって種の豊富さおよび種構成をそれぞれ独立に操作した実験の結果を報告する。単一の栄養段階に注目した従来の研究とは対照的に、種の豊富さが増すと生産力は特異的な反応を示すか、増加するかのどちらかであり、種の豊富さは栄養構造に影響を及ぼすことを、我々は見いだした。しかし、種の豊富さレベルが同じ場合に種構成が生態系に及ぼす影響は、種の豊富さ自体の平均的な影響と等しいか、それより大きくなりうる。間接的な証拠から、種の豊富さとそれに連動する種構成変動は、自然界の複雑な生態系にきわめて特徴的な、種間の間接的作用や栄養的な相互作用を介して、生態系の特性に影響を与えることが示唆される。

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