Article 進化:最古の真獣類哺乳類 2002年4月25日 Nature 416, 6883 doi: 10.1038/416816a 真獣類(有胎盤類)哺乳類の骨格が、中国東北部の白亜紀初期の義県層で発見された。我々はその年代を、ほぼ1億2500万年前と見積もったが、この数値は頭骸を含む骨格の化石記録として最古のものを従来より約4000万年から5000万年もさかのぼるものだ。我々の解析によれば、今回の化石は真獣類の系統樹において根元部分に位置し、すでに知られている4つの白亜紀初期の真獣類と同じような位置を占める。このことから、ごく初期の真獣類の多様化は、分子解析による1億400万年から6400万年前の最新算定値よりも早く、かつ大規模だったことが示唆される。新たに見つかった真獣類は、登攀(はん)性(木などをよじのぼる)で樹上生活をする現生哺乳類にしか見られないような四肢および足部の特徴をしており、他の白亜紀真獣類の四肢や足部に見られる地上生活性もしくは走行性の特徴とは対照的である。このことから、ごく初期の真獣類の諸系統は適応により各種の歩行運動を発達させ、白亜紀の多様なニッチへと広がっていったと考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る