Letter

細胞:p63とp73はDNA損傷に応じて起こるp53依存性アポトーシスに必要である

Nature 416, 6880 doi: 10.1038/416560a

癌抑制遺伝子p53はヒトの癌で突然変異を起こしていることが多く、またDNA損傷に対する細胞応答に重要である。p53遺伝子ファミリーの一員であるp63p73は構造的にp53と関連があるが、癌の抑制には直接関わっていない。しかし、これらはアポトーシスには関係があると考えられている。このファミリーに属する遺伝子の間に類似性があることと、p63とp73がp53の標的遺伝子をトランス活性化する能力を持つことから、本論文ではDNA損傷により誘導されるアポトーシスにおけるp63とp73の役割を調べた。p53ファミリーに属するタンパク質の一つまたはそれらの組み合わせを欠くマウス胚由来繊維芽細胞にアデノウィルスE1A癌遺伝子を発現させることによって、アポトーシス感受性を増加させた。このE1Aの実験系を使うことで生化学的分析を容易にした上で、アポトーシスがp53に依存して起こることが明らかになっているin vivo実験系を用いてp63とp73の機能を調べた。ここでは、これら両実験系を用いて、機能できるp53を持つ細胞でp63とp73の両方が欠失すると、DNA損傷に応じたアポトーシスが起こらなくなることを示す。

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