Letter 宇宙:ガンマ線バースト011211のX線残光に見られる超新星噴出物の特性 2002年4月4日 Nature 416, 6880 doi: 10.1038/416512a ガンマ線バースト(GRB)は、宇宙論的な距離に位置していると実証されたことから、それらの等方的なバーストのエネルギーは1054エルグ程度と推測され、宇宙で最大の高エネルギー現象とされる。しかし、バーストの始原となる天体は明らかになっていない。有力なモデルとしては、連星系での中性子星の合体や大質量星の崩壊などがある。残光放射の分光学的研究を行えば、存在する元素、アウトフローの速度や推定温度が示され、バーストの環境を詳しく解明できる可能性がある。本稿ではGRB011211の残光のX線スペクトルを報告する。ここではマグネシウム、珪素、硫黄、アルゴン、カルシウムの輝線が検出され、ニッケルの輝線も存在している可能性がある。これらの輝線は、アウトフロー速度が光速の10分の1程度で金属を豊富に含む物質から放射されている。以上の観測結果は、大質量星を始原とする超新星爆発がバースト現象に先行し、噴出物質の源となっているとするモデルを強く支持している。 Full Text PDF 目次へ戻る