Article 医学:タンパク質凝集体が特有な毒性をもつことは、誤った折りたたみが関係する疾患に共通の機構があることを示している 2002年4月4日 Nature 416, 6880 doi: 10.1038/416507a アルツハイマー病やALアミロイドーシス、海綿状脳症など、さまざまなヒト変性疾患には、アミロイド細線維やアミロイド斑と呼ばれるタンパク質凝集体の組織への沈着が関係している。ウシのホスファチジルイノシトール‐3'‐キナーゼのSH3ドメインや大腸菌HypFタンパク質のアミノ末端ドメインなどのような、これらの疾患とはまったく無縁なタンパク質からでも、臨床的アミロイドーシスに見られる凝集体に非常によく似た線維性凝集体がin vitroで形成できることが、これまでに明らかになっている。ここでは、これら変性疾患と無関係なタンパク質の凝集過程の早い段階で形成される凝集体が、それ自体きわめて強い細胞毒性をもつことを報告する。この知見は、タンパク質の凝集を避けることが生体機能の保持に重要なことを示す追加証拠であり、この種のタンパク質沈着性疾患の起源に共通性があることを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る