Review Article

遺伝:遺伝子発現装置どうしの連結からなる大規模ネットワーク

Nature 416, 6880 doi: 10.1038/416499a

真核生物の遺伝子の発現には、複数成分からなる細胞内装置が数個必要とされる。各々の細胞内装置はそれぞれ、DNAからの転写、メッセンジャーRNAに至るまでの数段階のプロセシング過程、成熟mRNAの細胞質への搬出といった、遺伝子発現の経路に含まれる個々の段階を遂行している。近年の諸研究から、発現装置どうしの連結様式は1本の単純な鎖状ではなく、遺伝子発現装置の活動を統合するために、複雑で大規模に連結したネットワークが進化したとする見方が生まれてきた。この大規模な連結という考え方は、遺伝子発現装置は互いにつなぎ留め合って、遺伝子発現の各段階の効率や特異性を最大限にするような「遺伝子発現工場」を形づくっているとするモデルと合致する。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度