Nature

Natureの表紙

Cover Story: 運動の自由度:金属から超伝導体への完全なトンネリングを達成する電子

Nature 570, 7761 (2019年6月20日)

今回、竹内一郎(米国メリーランド大学カレッジパーク校)たちは、常伝導金属とトポロジカル超伝導体の間のコンタクトバリアを通る電子の完全透過を示す証拠を報告している。この研究は、粒子が2つの物質の間のバリアをあたかもそれが全くないかのように通ることのできる、クライントンネリングという特殊相対性理論的な効果を観測したものである。電子(金色の球体)がバリアを通過すると、パートナーとなる電子を捕らえてクーパー対(トンネルの向こう側の電子対)を形成する。その結果、正に帯電した正孔(黒色の球体)がバリアから反射されて戻る。一般的には、バリアで電子がいくらか散乱され、この過程は抑制される。しかし、トポロジカル超伝導体とのバリアでは電子の散乱は完全に禁じられる。従って、完全な電子のトンネリングと正孔の反射によってコンダクタンスは正確に2倍になり、今回の観測結果は、これを裏付けている。著者たちは、完全透過がコンタクトバリアの起源に関係なく生じることを見いだすとともに、この知見が量子情報処理に役立つ可能性を示唆している。

Nature 創刊150周年記念特集

Nature ダイジェスト

150年の次へ、Nature への期待

Nature ダイジェスト 2019年6月号

1869年11月4日に創刊されたNature。だが今日の学術研究の世界は、論文の電子化やオープンリサーチ化、研究の大型化が進み、創刊当時とは全く違う景色となった。Nature が共に歩んできた研究コミュニティーは、これからのNature に何を求めているのか。分野を切り開いてきた4人の研究者に聞いた。

Nature ダイジェスト

Nature の150年

Nature ダイジェスト 2019年5月号

Nature は、創刊号の出版から150年間、読者である研究者のコミュニティーとともに進化してきた。私たちは、これからも成長を続けていきたいと考えている。

Nature 創刊150周年記念特集

Nature 著者インタビュー

柳沢 正史氏

「私」とNature
 混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

「私」とNature
 “ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

その他のNature 著者インタビュー

研究者の皆様

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