Nature

Natureの表紙

Cover Story: 二重電子捕獲の直接観測:暗黒物質検出器がキセノンの捉えにくい原子核崩壊を検出

Nature 568, 7753 (2019年4月25日)

表紙は、イタリアのラクイラ近郊にある国立核物理学研究所のグランサッソ国立研究所のXENON1T暗黒物質検出器を囲む水遮蔽体の内部である。今回XENONコラボレーションは、XENON1T検出器が極めて検出の難しいタイプの原子核崩壊を記録したことを明らかにしている。著者たちは、キセノン124(124Xe)における2個のニュートリノを放出する二重電子捕獲を直接観測した。この過程の半減期は、宇宙の年齢のおよそ1兆倍である。XENON1T検出器には、超高純度のキセノンが3.2 tも用いられており、これによって124Xeが崩壊してテルル124(124Te)になる際に放出されるX線の検出が可能になった。測定されたこの崩壊の半減期は1.8 × 1022年で、予測と一致している。著者たちは、今回の検出は、ニュートリノの放出を伴わない二重電子捕獲過程の検出への価値ある一歩であり、ニュートリノの理解をさらに深めることができる可能性があると述べている。

Nature 著者インタビュー

柳沢 正史氏

「私」とNature
 混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

「私」とNature
 “ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

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