Nature

Cover Story: 回転させて:多段階化学プロセスを容易にする同心円状の液体反応装置

Nature 586, 7827 (2020年10月1日)

化学合成や分離では、古くからフラスコが基本的な道具として使われてきた。近年になって、中間体を手作業で扱うことを必要とせずに多段階処理を実行するバッチ式反応装置やフローシステムが開発されているが、どちらの方法にも、設置や制御に高度な精密工学が必要である。今回B Grzybowskiたちは、厚さが数百マイクロメートルから数ミリメートルの非混和性液体あるいは対になった非混和性液体の自己組織化する同心円状の層に基づく、回転する化学反応装置を報告している。処理過程の複数の段階は、層の秩序化によって決定され、反応装置の回転速度の周期的な変動を通した混合によって輸送が促進される。著者たちは、この系を用いて多段階化学合成、酸と塩基の同時抽出、複雑な反応混合物の分離を行うことで、こうした反応装置の有用性を実証している。

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Nature ダイジェスト

Nature は次に何をすべきか

2020年4月号

Nature が150周年を迎えたのを機に、その価値観と、Nature を改善する方法について考えることにした私たちは、読者の意見をどうしても聞きたくて、アンケート調査を実施しました。

イベントレポート

日本の科学の未来
― 持続可能な開発目標の達成に向けたビジョン ―

1869年創刊のNature は今年150周年を迎える。これを記念するシンポジウムが東京大学安田講堂で開催され、日本の科学のトップランナーである大隅良典氏、柳沢正史氏や、Nature 編集長のMagdalena Skipperらが集った。日本の科学の未来を各氏はどう見ているか。自らの研究や体験をもとに語り、意見が交換された。

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Nature 著者インタビュー

柳沢 正史氏

「私」とNature
 混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

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柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

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