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Cover Story: 深まる危機:サンゴ礁の成長速度が海水準の上昇に追い付かなくなってきている

Nature 558, 7710 (2018年6月21日)

熱帯サンゴ礁の成長は、サンゴ礁の構造と生息地の多様性を維持するとともに、海岸線を波浪への露出や浸水のリスクから守るのに不可欠である。しかし、今回C Perryたちは、こうした重要な機能が、サンゴ礁の健全性の低下と海水準の上昇に伴い危機に瀕していることを明らかにしている。成長が衰えるとサンゴ礁の構造が縮小し、水位が上がるとサンゴ礁の水深が深くなる。これは、こうした変化を相殺するには、サンゴ礁は垂直方向に成長しなければならないことを意味している。著者たちは、熱帯西大西洋とインド洋のサンゴ礁の成長速度を解析して、今のところサンゴ礁は変化に対応しているが、気候変動に対して予測される中程度や厳しい海水準上昇シナリオの下では、サンゴ礁の生態系が変化するため、いずれの海域でも成長が変化に追い付くことのできるサンゴ礁はわずかであることを見いだしている。その結果として、低平な海岸線や小さな島国が、海岸保全に寄与する重要な要素を失う可能性が示唆された。

Nature 著者インタビュー

柳沢 正史氏

混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

“ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

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