Nature

Cover Story: アフリカにおける埋葬:アフリカでの現生人類の既知最古の埋葬を示す遺骨

Nature 593, 7857 (2021年5月6日)

表紙は、約7万8000年前の幼児の部分骨格の再現図である。今回M Martinón-Torresたちは、ケニア沿海部のパンガヤサイディ(Panga ya Saidi)と呼ばれる洞窟遺跡でこの遺骨を発見し、それを調べた結果を報告している。発見されたのは、アフリカにおける現生人類の既知最古の意図的な埋葬である。ネアンデルタール人が死者を意図的に埋葬したことは知られているが、初期人類が埋葬を行った証拠はこれまでほとんどなかった。著者たちが「Mtoto(スワヒリ語で「子ども」の意)」と名付けたこの幼児は、3歳ほどで、脚を胸に引き寄せた形で横向きに寝かせられていた。Mtotoは、意図的に掘られたと思われる土坑に埋められており、洞窟の床から掘り出された土で覆われていた。この発見は、中期石器時代の人々が死者をどのように扱ったかについて新たな光を当てるものである。

今週の目次とハイライト

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Nature 創刊150周年記念特集

Nature ダイジェスト

Nature は次に何をすべきか

2020年4月号

Nature が150周年を迎えたのを機に、その価値観と、Nature を改善する方法について考えることにした私たちは、読者の意見をどうしても聞きたくて、アンケート調査を実施しました。

イベントレポート

日本の科学の未来
― 持続可能な開発目標の達成に向けたビジョン ―

1869年創刊のNature は今年150周年を迎える。これを記念するシンポジウムが東京大学安田講堂で開催され、日本の科学のトップランナーである大隅良典氏、柳沢正史氏や、Nature 編集長のMagdalena Skipperらが集った。日本の科学の未来を各氏はどう見ているか。自らの研究や体験をもとに語り、意見が交換された。

Nature 創刊150周年記念特集

Nature 著者インタビュー

柳沢 正史氏

「私」とNature
 混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

「私」とNature
 “ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

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