Nature

Natureの表紙

Cover Story: 鏡映粒子:ペプチドに誘導されて成長しキラル特性を得た金ナノ構造体

Nature 556, 7701 (2018年4月19日)

ナノファブリケーションの進歩によって、キラリティーの研究が有機化学に見られる従来の「鏡像」から三次元金属ナノ構造体へ拡張できるようになった。こうした金属構造体は、キラルな有機構造体と同様に光学活性を示し、個々の鏡像型は、円偏光可視光とそれぞれ異なる相互作用をする。この光学活性の起源はプラズモニック効果であり、構造体の形態が物質中の電子の振動に影響を及ぼす仕組みに由来する。今回K Namたちは、キラリティーの高い均一な金ナノ粒子を合成し、それぞれのキラル特性を制御する溶液法を実証している。著者たちは、金の種結晶の高指数結晶面にエナンチオ選択的に結合するシステインやシステインを含むペプチドの存在下で、金ナノ粒子を成長させることによって、キラリティーを生じさせている。この過程は、キラルセンシングやアクティブカラーディスプレイに新たな機会をもたらす可能性がある。

Nature 著者インタビュー

柳沢 正史氏

混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

“ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

研究者の皆様

Nature 購読者の皆様への情報、また、Nature に論文投稿をお考えの方、すでに Nature に論文が掲載された著者の皆様に、リプリントサービスや購読特典をご紹介いたします。

Nature Café

ネイチャー・リサーチが主催するサイエンスカフェです。グローバルな視点から様々な分野のサイエンスについて、カジュアルな雰囲気の中、一緒に語り合います。

プライバシーマーク制度